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牛乳の賞味期限は殺菌方法が鍵!その違いで味わいも変わる?!


毎日のむ牛乳。

箱に印字されている『賞味期限』『消費期限』箱を開封してしまうと無効になります。

開封してしまったら、期限に関係なく早めに飲むことをお勧めします。

牛乳の賞味期限はどれくらい過ぎても大丈夫?
※賞味期限について、詳しく書いた記事はこちらです。
牛乳は、生乳から加工される際に殺菌処理されています。

殺菌方法は様々で、その殺菌方法が賞味期限に大きくかかわっているようです。

牛乳の殺菌方法はどんなものがある?

  • LTLT=Low Temperature Long Time
  • HTLT=High Temperature Long Time
  • HTST=High Temperature Short Time
  • UHT=Ultra High Temperature

http://www.nyukyou.jp/cgi/dairy/index.cgi?rm=result_bk&bk_id=363

市販されている9割が『超高温瞬間殺菌(UHT)』です。

120℃~150℃で数秒間殺菌されその後急速に冷却される方法です。

耐熱性胞子形成菌を死滅させることができるのはUHT方法のみで

低温殺菌に比べると、1万倍もの非常に高い殺菌効果があります。

つまり、高温での殺菌した製品ほど日持ちし、大量生産に向いている殺菌方法です。

牛乳のおいしさや栄養は、殺菌方法でかわるの?

どんな殺菌方法でも栄養に差はありません。

高温での殺菌によって、たんぱく質やカルシウムなどの栄養が減って吸収が下がることはありません。しかし、熱によるたんぱく質の変性がおこります。

変性とは= 生卵 ➡ ゆで卵 に変わる ということです。

もちろん牛乳が固まってしまっているという事ではありません!たんぱく質の変性によって、牛乳に『とろみ』が起こり、この『とろみ』によって牛乳にコクがあると感じるようです。また加熱臭によりクセと臭みがでて、それが苦手な人が多いようです。

HTST製法の牛乳は、逆にさらっとしていて飲みやすいです。牛乳が苦手な子供も、この製法で作られた牛乳をおいしいっ!と飲むとも。

子どはは、舌が敏感なようで、牛乳の違いがよく分かります。

『牛乳本来の味をこどもたちに』という思いで作り続けている牛乳を多く取り扱っているのがパルシステムです。

パルシステムなどで取り扱っている牛乳はHTST製法を採用しています。
生協の宅配パルシステム


搾りたての牛乳の味を目指し、日々酪農家さんと努力をしているようです。

ほんものの味だからこそ賞味期限は4日、5日と短い。

『さらっとした飲み口の牛乳』とうたっている製品は、『牛乳』ではなく『乳飲料』『加工乳』という種類別に分類されているものを目にします。

※どんな種類があるのか、気になる詳細は下の記事に書いてみました。

牛乳の種類は6つです!その中身の違いはなに?

『乳飲料』の牛乳には生乳が50%未満の配合になっているものが多いです。

まとめ

牛乳には、様々な殺菌方法があります。

主なものでは


  • 超高温瞬間殺菌(UHT)約130℃で3秒ほど
   しっかり殺菌未開封で日持ち 大量生産向き 賞味期限が印字
  • 高温短時間殺菌(HTST)75℃で15秒
   生乳に近い品質を目指し 高品質の生乳と衛生管理を徹底し
   消費期限が印字され日持ちしない

よく見られている上記の方法のメリットデメリットをよく理解して牛乳を選んでいきましょう。

牛乳の消費量が年々低下しています。そんな中農家の方は、高品質の生乳を作っていくうえで、牛舎の管理・搾乳機の衛生・生乳を取り扱う技術など多くの手間をかけています。

おいしい牛乳が飲めるように生協のパルシステムでは、牛のお世話で使用するタオルの寄付を呼び掛けたりして、農家さんや酪農家さんを支える運動をしています。

私たちも、たくさん牛乳を飲んで日本の酪農を支えていきたいです。



ヤメ吉とイマ助: